スマートフォンは今や生活必需品とも言えるほど身近な存在ですが、「気づくと何時間もスマホを触ってしまっている」という方も多いのではないでしょうか。
このようなスマホへの依存状態は、心身のバランスを崩し、さまざまな障害を引き起こす原因になります。
本記事では、スマホ依存が起こる原因と、今日からできる対策を解説します。

スマホ依存が起こる原因

スマホ依存が起こる原因は、以下の通りです。

ドーパミンの働き

SNSで「いいね」が付いた時や、ゲームをクリアした時の達成感に触れた瞬間、脳内では快楽物質のドーパミンが分泌されます。
この快感を脳が繰り返し求めるようになると、徐々に「スマホを触れば気分が良くなる」という学習が形成されていき、無意識にスマホを触ってしまう依存状態に陥ります。

FOMO（Fear of Missing Out）

自分だけが知らない情報があるのではないか、という社会的な不安や恐怖を「FOMO（Fear Of Missing Out）」と呼びます。
特に友人関係などが生活の中心である若者にとって、共通の話題に乗り遅れたくないという心理は、スマホを触る強い動機になるのです。

スマホ依存から抜け出すための対策

意思の力だけでスマホ依存から抜け出すのは難しいため、以下のような仕組みを作ることが大切です。

物理的にスマホを遠ざける

勉強中や仕事中はスマホを別の部屋に置く、寝る時は枕元から離すなど、物理的な距離を取って「用もないのについ触ってしまう」といった行動を防ぎましょう。
最初はスマホが手元にない状態に強い不安を感じるかもしれませんが、時間が経つにつれて不安は薄れ、目の前の作業に集中できる時間が増えていきます。

不要な通知はすべてオフにする

「スマホが鳴ったから見る」という反射的な行動を減らすため、不要なアプリの通知はすべてオフにしましょう。
緊急性の高い連絡のみを受け取るように設定することで、スマホに意識を奪われる時間を減らせます。

まとめ

スマホ依存は、脳の仕組みや社会的な不安によって引き起こされる、誰にでも起こりうる問題です。
睡眠障害やストレートネック、眼精疲労など、スマホ依存による障害でお悩みの方は、本記事を参考に、「スマホを使わない仕組み」を生活の中に取り入れてみてください。