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頭痛と睡眠障害の関係性は?
頭痛があり眠れない、または寝不足で頭が痛くなった、そんな経験はありませんか。
睡眠は健康を維持するために欠かせないものであり、生活の質に大きく関わります。
ここでは頭痛と睡眠との密接した関係性について解説します。
頭痛と睡眠障害の関係性
頭痛と睡眠障害には「双方向的な関係」があります。
頭痛のため眠れない、また反対に、睡眠の過不足が頭痛を引き起こす、というように、頭痛と睡眠障害はお互いに影響を及ぼすのです。
頭痛の種類と原因
頭痛にはさまざまな種類がありますが、ここでは「3大頭痛」として知られている以下の頭痛について、睡眠との関わりとともに説明します。
- 片頭痛
- 郡発頭痛
- 緊張型頭痛
片頭痛
ズキズキという痛みが、頭の片側または両側に起きます。
吐き気を伴う、光や音、匂いに敏感になることが特徴です。
睡眠の過不足、神経の刺激が原因とされ、自律神経の乱れが関係し、特に女性に多いと推定されています。
郡発頭痛
片側の目の奥に激しい痛みが起こります。
郡発頭痛は、自律神経症状と呼ばれる涙、鼻水、顔面の発汗などを伴うことが特徴とされ、主に睡眠中に起こりやすい頭痛です。
副交感神経の活性化、飲酒と喫煙などが主な原因です。
緊張型頭痛
頭が締め付けられるような、頭の重い状態が続きます。
精神的ストレスや、長時間同じ態勢が続くといった身体的ストレスが原因です。
痛みが強いと眠れなくなることもあります。
睡眠障害の種類と原因
睡眠障害はさまざまなタイプがありますが、主に頭痛に関係のある睡眠障害について以下の3点をまとめました。
- 睡眠の過不足
- 不眠症
- 睡眠時無呼吸症候群
睡眠の過不足
睡眠時間が適切でない状況であり、日中の強い眠気を伴います。
生活リズムの乱れ、運動不足、自律神経の乱れなどが原因により、頭痛が引き起こされます。
不眠症
寝つきが悪い、眠れないなどの症状で、ストレス、生活リズムの乱れが原因となって引き起こされます。
十分な睡眠がとれないことで日中の眠気や集中力低下がみられます。
睡眠時無呼吸症候群
大きないびき、睡眠中の呼吸停止が症状です。
主に生活習慣が原因であり、酸素不足や自律神経の乱れによって頭痛が生じやすくなります。
頭痛と睡眠障害が双方向関係にある理由とは
頭痛と睡眠障害がそれぞれにおいて双方に影響を及ぼすのは、主に脳の中の痛みを伝達する経路と睡眠と覚醒を調節する脳内経路の一部が重なっているためと考えられています。
具体的には、片頭痛前にはあくびが出たり、眠ることで頭痛が改善することがあります。
まとめ
今回は頭痛と睡眠障害の関係性について解説しました。
両者は双方向の関係性があるため、「頭痛が先か」「睡眠障害が先か」を一概に決めることはできません。
また個人によって原因がさまざまなので、一方の症状を改善するのではなく、両方の症状に目を向けて対処することが重要です。
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